明治5年8月3日、司法職務定制が布達され、我が国に始めて司法裁判所、判事・検事・代言人が誕生した。我が国における司法制度の濫觴といわれている。それから、およそ140年が経過した。 本書は、このような我が国の司法制度を踏まえ、明治期における北海道の裁判所、代言人・弁護士の歴史を実証的体系として研究し、司法の歴史の一端を埋めようとするものである。 本書の主題は、明治期における北海道の裁判所、代言人・弁護士史録である。 第一に、わが国の裁判所、代言人・弁護士制度を課題とした。第二は、北海道の裁判制度である。開拓の地における裁判機関の二元構造、司法裁判所の具体的変遷を中心とした。第三は、北海道における代言人・弁護士制度である。その実像に迫った。第四は、代言人・弁護士の人物像である。人名録を纏めた。第五に、明治期の北海道を代表する代言人・弁護士として、仁平豊治・村田不二三先生のお二人をあげた。(中略)時代を超え、あるべき弁護士の理想像である。本書は、仁平豊治・村田不二三代言人・弁護士の姿から読まれることをお勧めしたい。〈著者「はじめに」より〉
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著者/牧 口 準 市
A5判/512頁
定価: 6,500円+税(税込 7,150円)
978-4-8328-1403-5 |
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