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大町桂月の大雪山

－登山の検証とその同行者たち－

大雪山桂月岳は、桂月の登頂を記念して命名された。桂月は若いころから旅を好み登山もよくしたが、特に後半生は山に集中した。なかでも層雲峡からの大雪山は彼最高のビッククライムといってもよいだろう。

層雲峡の探勝と命名、未踏の黒岳沢を登って桂月岳登頂と命名大雪山を縦走して天人峡に下山した。桂月のドラマチックな登山の経緯と、彼の辿ったルートを追跡、再現し、検証する。さらに彼に同行した人たち、関わった人たちの動向と人生を追い、その人物像にせまる。

著者／清水敏一

Ａ５判／224頁

定価： 2,800円＋税（税込 3,080円）

ISBN978-4-8328-1002-0

【目次】

序章　山と旅の文士大町桂月
一. 始めに二. 国語教科書に表れる桂月

第一章　桂月の山水紀行
一. 山水趣味二. 桂月の登山三. 筆行脚

第二章　桂月の大雪山登山
一. ２つの大雪山紀行二. 神居古潭から層雲峡へ三. 層雲峡の命名四. 大雪山に登る五. 桂月岳の命名六. 塩谷ら層雲峡に下山、旭川に帰着七. 桂月ら大雪縦走、旭川に帰着八. 旭川の桂月

第三章　桂月の大雪登山追補
一. 黒岳沢登行の考察二. 桂月岳のこと三. 塩谷の黒岳沢再登四. 桂月回想余話

第四章　桂月の同行者たち
一. 塩谷忠二. 成田嘉助三. 水姓吉蔵四. 吉積長春五. 松永良平六. 前川義三郎、榊原與七郎七. 大町政利

第五章　田所碧洋と永瀬潔
一. 田所碧洋二. 永瀬潔

終章　桂月山の遍歴
一. 山の足跡二. 黒岳沢の検証

2010.03.25発刊