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【目次】

序章　アイヌの建築文化再考−チセの原像を求めて−
1. イメージとしての「チセ」　2. 共通性と多様性　3. 考古学の成果と建築文化　4. チセの原像を求めて

第一章　研究の背景・目的・方法と構成
1. 研究の背景　2. 研究の目的　3. 研究の特徴　4. 研究の方法　5. 本書の構成　6. 北海道の先史文化とアイヌ文化

第二章　既往研究の整理
1. はじめに　2. 建築研究者による研究・論考　3. 関連分野研究者による研究・論考　4. 既往研究の特徴と課題

第三章　絵画資料に描かれたアイヌの住居
1. はじめに　2. 絵画資料の成立背景と意義　3. 絵画資料の抽出　4. 住居（チセ）を描く資料の文化　5. まとめ

第四章　発掘見物跡から見たアイヌ文化期の平地住居
1. はじめに　2. 建物跡の概要　3. 住居跡の判定と計測手順　4. 平地住居跡の分析　5. 対面する辺同士の柱間数が一致する住居跡の分析　6. 平地住居跡の施工工程と寸法体系の考察　7. まとめ

第五章　絵画資料と発掘資料から見たアイヌの住居に付属する建物
1. はじめに　2. 絵画資料から見た「付属建物」の特徴　3. 発掘資料から見た「付属建物」の特徴　4. まとめ

第六章　絵画資料から見たアイヌの仮設建物
1. はじめに　2. 「仮設建物」を描く絵画資料の抽出　3. 絵画資料に描かれていた「仮設建物」の特徴　4. まとめ

第七章　アイヌ建築の特質と今後の研究課題
1. はじめに　2. 近代以前におけるアイヌ建築の特徴　3. アイヌ建築に関する「常識」・「仮説」の検証　4. 今後の研究課題

補論　通史としてのアイヌ建築文化を考えるための論考
補論１　擦文文化期竪穴住居の復元的考察
−天塩町川口基線遺跡の復元事例を通してみたアイヌ建築研究の課題−
1. はじめに　2. 復元作業の概要　3. 竪穴住居の復元構想と実体

補論２　前幕領域の補東蝦夷地各場所における建築活動
−『東蝦夷地各場所様子大概書』・『東行漫筆』から見た近世蝦夷地の和人の建築活動−
1. はじめに　2. 現存する近代以前建設の歴史的建造物　3. 『東蝦夷地各場所様子大概書』・『東行漫筆』から見た東蝦夷地における和人の建築活動　4. 前幕領期の東蝦夷地各場所に所在した建物の特徴

補論３　近代の記録資料から見たアイヌの住居
1. はじめに　2. 異文化としてのアイヌの住居　3. 異文化の目から見た近代アイヌの住居　4. 日本人によるアイヌの住居（チセ）に関する調査記録　5. 近代におけるアイヌの住居（チセ）に関する記録資料の語るもの