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松浦武四郎 佐渡日誌

 

松浦武四郎 佐渡日誌

 

 

 

北海道の名づけ親として名高い松浦武四郎が30歳の時の記録で、およそ160年前の弘化四年(1847)、蝦夷地(北海道)からの帰り5月下旬に渡海、脇の沢〜黒石〜弘前〜深浦〜秋田〜新潟に至り、佐渡にわたり7月24日(新暦9月3日)から約一か月をかけ佐渡を一周した時の日誌を現代語訳にしたものである。その後、出雲崎〜長岡〜日光〜足利を経て11月に江戸に帰っている。この日誌は4年後の嘉永4年(1851)の7月、江戸の金龍山浅草寺雷門側の貸房にて執筆された。

 

 

著者/松浦武四郎著/佐藤淳子〈現代語訳〉

四六判/240頁

定価: 1,600円+税(税込 1,760円)

ISBN978-4-8328-0915-4

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【目次】

松浦武四郎『佐渡日誌』現代語訳発刊に寄せて  高瀬 秀雄
「水津港の沿革」について                石見 正己

信濃川口を出船し水津に上陸、両津に滞留
 水津〜両津、湊〜八幡宮〜越湖、夷〜梅津〜羽黒山
両津より内陸を相川へ
 夷新町〜加茂〜舟津〜貝塚〜新保〜川原田〜澤根〜相川
相川から尖閣湾を経て外海府へ、内海府から両津湾へ
 小川〜姫津〜石花〜後尾〜田野浦〜関〜真更川〜願〜二つ亀〜鷲崎〜見立〜虫崎〜歌見〜平松〜五十里〜羽黒〜梅津〜両津
東海岸から前浜海岸を経て小木へ、南仙峡をまわり外三崎海岸へ
 住吉〜下久知〜河崎〜椎泊〜水津〜片野尾〜尾戸〜徳和〜赤泊〜西方〜小木湊〜宿根木〜深浦〜小泊〜西三河〜笹川〜渋手〜新町
真野から内陸を竹田、新穂を通り夷へ
 真野〜国分寺〜竹田〜三ノ宮〜新穂〜田ノ澤〜夷
金北山登山
 夷〜長江〜金北山〜羽黒〜夷
真野湾〜七浦海岸、相川へ
 澤根〜二見〜稲鯨〜高瀬〜大浦〜春日岬〜鹿伏〜海士〜相川
佐渡金山

 武四郎と柴田収蔵
 訳者あとがき
 松浦武四郎年表

  松浦武四郎 1818〜1888年(文化15〜明治21)
伊勢国一志郡須川村(現在三重県松坂市小野江)に郷士の四男として生まれる。17歳からおよそ10年間にわたって諸国遍歴の旅に出、28歳の時に初めて蝦夷地に渡り、太平洋沿岸を経て知床に至っている。武四郎は、1845〜58年まで北海道・樺太・クナシリ・エトロフなどを6度にわたり調査し、幕府の雇いとなり北海道の内陸調査に当たった。明治2年(1869)には、新政府より蝦夷地開拓御用掛を、その後開拓判官を命じられ、「道名・国名・郡名」の制定に尽力した。膨大な史資料が残されており、それらは生地松阪市小野江にある「松浦武四郎記念館」に所蔵され、昨年七月に1503点が国の重要文化財に指定された。

 
 

 

2009.11.10発刊

 

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