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アイヌ考古学研究・序論

 

アイヌ考古学研究・序論

The Study of Aynu Archaeology:Introduction

 

 

 

「アイヌ考古学」の民族考古学的方法論による学問体系の確立を目指して

著者は永年にわたり「考古学からみたアイヌ文化の時代の遺物・遺跡の研究」という視点から、アイヌ文化が北方地域の中でどのように位置づけることができるのかを考察し、「アイヌ考古学」を提唱し、トータルとしての「アイヌ学」の構築へ向けて考古学からの研究を進めきた。それは、それらをとおして現代につながるアイヌ文化の立場を実証することが可能となるであろうとの考えからであった。
本書は三部から構成され、1.考古学からみたアイヌ文化、2.遺物を通してみたアイヌ文化、3.遺跡から考えられるアイヌ文化、という内容で骨組みされており、「アイヌ考古学」というひとつの民族考古学的方法論による学問体系の確立を目指し、現在到達できるその方法論の展開が試みられている。アイヌ文化研究をとくに考古学的側面からのアプローチの方法を示し、北方との関連の中で考察することは、換言すれば北方諸族の中でのアイヌ族の位置づけを意味することになるのである。本書は、小センターの創業30周年を記念して出版するものである。

 

 

著者/宇田川 洋

B5判/520頁

定価: 13,000円+税(税込 14,300円)

ISBN978-4-8328-0101-1

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【目次】

序  文

アイヌ文化を考古学的に考える
 1 考古学からみたアイヌ文化研究の展望
 2 中・近世考古学の動向−アイヌ考古学−(アイヌ考古学とは 最近の調査の実例 アイヌ考古学の研究の動向)
 3 アイヌ考古学の編年的位置づけを考える(研究の視点 アイヌ考古学の年代を考えるために 結びにかえて)
 4 アイヌ文化の考古学(「アイヌ文化」の時代 「アイヌ文化」の形成 自集団意識のたかまり)
 5 蝦夷地とアイヌ−民族・考古学的側面からみて−(はじめに 擦文文化の終焉過程 「中世蝦夷地」の形成 アイヌ

文化の確立 「民族文化」の確立)
「もの」を通してみる
 1 鉄鍋考(はじめに 資料の紹介 内耳をもつ土鍋・鉄鍋 交易と鉄鍋 付:鉄鍋出土地)
 2 アイヌの軽石製火皿の文化史的位置づけ(はじめに 石皿と火皿のアナロジー 火皿の形態分類 火皿の類似資料 石ランプの形態分類 近隣地域の   石ランプ 火皿と海獣狩猟民文化 結びにかえて)
 3 北方地域の煙管と喫煙儀礼(はじめに 北海道出土の石製煙管 サハリン出土の石製煙管など クリール出土の各種煙管 シベリア各地出土の煙管 北海道アイヌの民族資料 サハリンアイヌの民族資料 北方諸族の民族資料としての煙管・パイプ 煙管の基本形態の分類 喫煙儀礼について 交易について 結びにかえて)
 4 矢尻(はじめに 矢尻とは発掘資料としての矢尻(鏃)民族資料としての矢尻アイヌの矢尻の系譜)
 5 仕掛け弓と罠(はじめに 仕掛け弓の機能 北海道アイヌの仕掛け罠 サハリンアイヌの仕掛け弓・罠 クリールアイヌの仕掛け弓・罠 ウィルタの仕掛け弓・罠 ニヴフの仕掛け弓・罠 ウデヘの仕掛け弓・罠 ナナイの仕掛け弓・罠 赫哲の仕掛け弓・罠 ウリチの仕掛け弓・罠 オロチの仕掛け弓・罠 エヴェンキ・オロチョンの仕掛け弓・罠 サハ(ヤクート)の仕掛け弓・罠 セリクープの仕掛け罠 ハンティの仕掛け弓・罠 コリャークの仕掛け罠 チュクチの仕掛け罠 西部北方インディアンの仕掛け罠 西シベリア・タタールの仕掛け罠 仕掛け弓・罠の類型と拡散 仕掛け弓・罠と対象物 結びにかえて−考古資料発掘の可能性−)
 6 擦文社会の木製品の位置づけ(資料の集成 問題の所在)
 7 北方地域の古代弦楽器試論−弓弭形角製品の解釈−(はじめに 考古資料としての「弓弭形角製品」 北方地域における諸例 弾奏弦楽器の復元 弾奏弦楽器としての系譜)
 8 北方地域の考古学的文化接触(はじめに 北方地域の送り場遺跡 遺物・遺構の問題)
 9 アイヌの狩猟−アイヌ文化期の貝塚をめぐって−(はじめに 貝塚の動物遺存体と年代 動物遺存体の特性 おわりに)
 10 動物意匠遺物とアイヌの動物信仰(はじめに 縄文文化にみられる動物意匠 続縄文文化にみられる動物意匠 オホーツク文化にみられる動物意匠 擦文・アイヌ文化にみられる動物意匠 本州における動物意匠文の概観動物意匠遺物からみた動物信仰)
遺跡を考える
 1 標茶町シュワンの熊送り場(はじめに シュワン熊送り場付近の環境 発掘調査の前に 出土遺物のようす)
 2 アイヌ文化期の送り場遺跡(はじめに 送り場遺跡の諸形式 要約と問題点)
 3 チャシとアイヌ社会(アイヌの構築物としてのチャシ その外見的特徴 チャシの機能 その年代的位置づけ アイヌ文化の中での位置づけ)
 4 チャシ地名史料集成(はじめに 取調図に残るチャシ地名 陸地測量部地形図によるチャシ地名 その他の近世史料に残るチャシ地名 おわりに)
 5 チャシとアイヌ伝承(はじめに 伝承の分類 各チャシの伝承 伝承の分析)
 6 チャシコッ分布の一分析例(はじめに チャシ人口の推定 川筋毎のチャシ おわりに)
 7 チャシ跡遺跡の地域研究(研究略史 チャシの形態論 根室半島に所在するチャシの形態 根室半島に所在するチャシの特徴 標茶町に所在するチャシの形態 標茶町に所在するチャシの特徴)
 8 アイヌコタンの立地試論(アイヌコタンの考古学的研究の視座 近年の調査概要 イルエカシ遺跡と付近の遺跡およびコタン、チャシ 恵庭・千歳付近の遺跡およびコタン、チャシ アイヌコタンの立地論展望)
 9 アイヌの墓の成立過程(研究の動向 北海道の近世アイヌ墓 サハリンアイヌの墓 アイヌ墓の確立過程予察

引用文献[和文・英文・露文]/あとがき/英文目次・露文目次/Summary/索 引

 
 

 

2001.04.20発刊

 

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